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在校生父母

自分らしく、前向きに   一年母 中村規子

 今年の春休み、久しぶりの全員揃っての家族旅行。高1から東京で一人暮らしの大学4年の長男。この夏からサンフランシスコの大学に留学を決めた高3の長女。そして我が中等科を卒業したばかりの次男。私は色々プランを立ててワクワクしていた。
 ダイヤモンドヘッドを下山し始めて間もなく、長男が、2年ほど会話らしい会話をしていなかった次男に、「地球は生物だと思わない?」次男は、「...、いや、鉱物だと思う。」 前置きは聞こえなかったが、宇宙についてやたらと詳しい二人は、ずっと下山するまで快調に意見をぶつけ合って話していて、嬉しくなった。
 3人の子供の性格はまるで違う。私は子供と遊ぶのが大好き。自営業で忙しかったが、粘土、レゴ、トランプ、オセロ等々、またニュース、世界の出来事等を問題形式で出したり、何しろ、多くを学び、考え、創造力をつけ、頭を使う楽しさを知ってほしかった。それは、どんな困難があっても前向きに考える力をつける為だ。中でもよく一緒にやったのが、「百マス計算」。「百マス計算」は、前頭葉を鍛えて、やる気、集中力をつけて、前向きになるらしい。
 前向きになった子供たちは、自分らしく輝き始める。
 長男は、小学三年の時、お札に印刷されてある人物に興味を持ち「お札にのるぐらいの人になりたい。この人の学校で勉強したい。」
と。なんて可愛いコメントなのか。それからは、ますます勉強、読書、スポーツを頑張り、現在大学四年生。幾社からの内定決定にもかかわらず、起業し始めてるようだ。
今なお、向上心の塊である。
 長女は、幼いころから色彩に関して素晴らしく、発想がユニークで自由。「人類は大昔から、そして、人間は生まれた時から、常にデザインに囲まれていて、身の回りすべてデザインなしでは考えられないね!」と、小学生だった娘は、日本の繊細なデザインを世界に広めたいと考えつづけ、高1の時から大学は海外留学と決め、今年、八月に渡米した。
 次男は、小学一年からパソコンを触り始め、パソコンの構造に興味を持ち、中学一年で自らパソコンを作り、テレビモニター3台を繋ぎ、中学2年でアメリカMIT大学の講義を見て、アメリカのIT教育に興味を持ち、中学3年の時、自分の将来のために、アメリカの高校に留学したいと希望してきた。8月に渡米して3か月、毎日が忙しく充実しているようで、現在、学校で、CYBERPATRIOTのチームに入ったとのこと。それは、アメリカ空軍主催の「国内最大かつ最も急速に成長している青少年教育プログラム。科学、技術、工学、数学など、アメリカの若者の間でサイバースキル強化に専念するプログラム。」まさに次男の大好きな分野。難しいけどすごく面白いらしい。参加するだけでもいい経験になるだろう。
 今まで子供たちは、多くの挫折や失敗で、たくさん悩んできた。悩めば悩むほど成長する。失敗したこと、できなかったことは、子供達自身が大いに反省している。親が思っている以上に悩んでいたはず。だから、良くできたこと、興味を示したことを、ほめて、共感して、話を夢を膨らましてきた。何事も経験。失敗を恐れないでほしい。夢への道は一つではない。不安があっても、その脳で心をコントロールして何事も前向きに考えて挑戦してほしい。一度しかない人生、自信をもって、自分らしく自分色の花を咲かせてほしい。 
 子供は親に認められると、不思議なほど、やさしさも増して、大きく成長しているような気がする。
これからも、世界に一つしかない個性を、ほめて応援していきたい。


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