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国際交流

SGLI(Student Global Leadership Institute)の概要と感想

高等科3年 塩野 博之
SGLIの概要
 SGLI とは、Student Global Leadership Instituteの略称であり、通年制のプログラムです。その理念は名前が示す通り、次世代のグローバルリーダーの育成です。2010年から毎年、現場研修としてオバマ前大統領の母校であるプナホウスクールで7月の中旬から末まで約二週間行われていて、年ごとに異なるトピックについて話し合ったり学んだりします。去年のテーマは、"Conservation"「保護、保全」でした。非常に国際色豊かなプログラムで、僕たちの年は、様々な国と地域から 26校、82人が参加しました。どの高校もその国を代表するような所謂エリート校ばかりです。
 SGLI の全体的な流れですが、まず2月くらいに選考会などを通じて、各校から3人程度が代表として選ばれます。5月、選ばれた代表がプロフィールや自己紹介ビデオというものを作成し、プログラム専用のウェブサイトに投稿します。6月に、これはおそらく日本だけですが、顔合わせとして関東の参加校、ICU、慶応志木、学習院高等科、そして女子部と模擬プレゼンを行い、お互いのフィードバックを交換します。そして7月に現場研修に参加し、帰国後はそれぞれ研修中に決めたプロジェクトを達成すべく活動します。
 現地では、生徒同士のディスカッションやプレゼンテーションのみならず、様々なアクティビティが用意され、そしてゲストスピーカーが沢山いらっしゃいました。プナホウスクール卒業生でイェール大学卒業生でもあるアレン村林氏、ハワイ大学海洋学の教授、アメリカの国防施設で働く職員などを始めとする非常に魅力的な沢山のスピーカーが、僕たちの学びを精力的にサポートしてくださいました。さらに、ハワイの伝統的な民謡を朝まだ暗い中山に登って唄ったり、外来種の海草をとるボランティアの手伝い、そして「リーダーシップとは何か?」について言葉を使わず絵だけを用いて表現するグループワークなどを始め、ユニークなアクティビティを通じて色々な側面から「保護・保全」そして「リーダーとはどうあるべきか?」を考えました。またそれぞれの特技を発表するタレントショー、さらにフリータイムには各々ワイキキビーチやショッピングモールに出かけ、その他の人もゲームルームでトランプや卓球、団欒などを通じて、学びのみならず、生徒間同士の交流も深めました。


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感想
 僕は英語圏在住の経験がなく、自分の英語力にも正直そこまで自信があるわけでもなかったため、最初はかなり不安でしたが、自分から積極的に話しかけていくうちに自然と溶け込むことが出来たように感じます。また、柔道部に所属していたため、沢山の人に関心を持ってもらえたことも、自分から話しかけやすい、行動を起こしやすい環境づくりに一役買ってくれたと思います。特にタレントショーで前もって作ってあったプログラムに突然割り込んで、腕立て伏せがどれだけ多くできるかを参加者と競い合ったことは、今でも良い思い出として鮮明に残っています。
 また、各国の未来のエリート達との交流は非常に刺激的でした。普段は冗談を飛ばしあったりする仲の子も、時には本音でそれぞれの国の政治体制や国家間関係について語り合ったりする中で、彼らが如何に日本のことに関心を寄せているかを強く実感出来たと共に、日本人でありながら、自分の日本に対する理解の浅はかさに、正直戸惑いと悔しさを覚えました。またじっくり語り合ったことで仲良くなった友達も多くいて、プログラムが終了した今でも、彼らと頻繁に連絡を取り合ったりしています。
最後に、SGLIに参加させてくださった学習院の先生方、英語力でコミュニケーションをサポートしてくれた工藤、テクノロジー面でバックアップしてくれた中村、引率してくださった米山先生とフォレスター先生、各校の参加者の皆さんと引率の先生方、そしてプログラムの主催者であるChai Reddy先生を始めとするプナホウスクールの先生方、改めて御礼申し上げます。最高の夏、ありがとうございました!!
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