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卒業生からのメッセージ

高等科時代の出会い・つながり

朝倉 啓
〈略 歴〉
2002年3月学習院高等科卒業
現在,学習院大学経済学部経営学科在学中
2006年度より早稲田大学大学院商学研究科に進学

いまでも忘れられない高等科時代の大きな思い出が,私には3つあります.(そのほかにスキー教室や院内大会(クラス対抗スポーツ大会)のこと,イングリッシュ・セミナーや週7時間の数学の講義ほか,思い浮かぶだけでもいくつもの思い出があります).

■ シーケンスと電顕

高等科2年の夏休みに生命分子化学研究所でDNAシーケンスや電子顕微鏡などをやらせていただく機会がありました.朝早くに電車に乗り込んでは真夜中に自宅に帰宅するという生活を,志願して月曜から日曜まで過ごしました.走ることとは違う体力が多分に要求されましたが,若さと勢いで当時は乗り切りました.技術不足でシーケンスで使うゲルをうまく流し込めなかったり,最終日などは疲労困憊でミスが続発しました.そのたびに「ミスはよくあることだから」とあたたかく指導してい ただいた先輩とはいまでもお付き合いさせていただいております.

皆さんがこれまでにいちばん頑張ったことは何ですか?

■ 附属戦

高等科2年の冬から半年間,筑波大学附属高等学校との総合定期戦(附属戦)における男子部の会計を担当しました.その直前の秋に私は院内大会で総合優 勝に貢献しました.そのときのやる気が認められ,知人を通じて仕事を頼まれました.人から信頼されて仕事を任されたことは当時すごく嬉しかったです.

会計の仕事は大きく予算と決算のみでした.つまり準備のいちばんはじめといちばん 終わりだけが本来の仕事として忙しかったわけです.半年ある準備期間のほとんど は,会計の仕事をやるというより,全体をまとめて運営していく仕事を多くこなしま した.

3つの学校が知恵を出し合い擦り合わせ,1つのことを成し遂げようとする,皆がひと つのことに向かって進んでいくことを,私は素晴らしいと思いました.日々新しいこ とに感動しながら仕事をしました.

努力の甲斐もあり,21世紀最初に行われた附属戦は無事に終えることが出来ました. 帰りの池袋駅のホームで感動のあまり一人泣きしてしまいました.

皆さんがこれまでにいちばん感動したことは何ですか?

■ 陸上競技

中等科からやっていた陸上競技を高等科でも続けました.高等科に進学したときは他の部もいくつか見学する機会もありましたが,自らをいちばん表現することが出来る陸上競技を続けることにしました.高等科時代は100mを11秒24で走り,リレーでは学 習院記録を幾度か塗り替えました.

■ その後の自分

大学では附属戦のときに経験した組織と戦略の関係について勉強したいと思い,経済 学部経営学科に進学しました.附属戦のときに使った6冊のファイルは,かさば るものの,いまも大事にしまってあります.

また課外活動では陸上競技を大学でも続け,100mでは10秒7で旧制高校か ら続く不滅の学習院記録に並び,リレーでは学習院記録を毎年更新しました.

自分を日々追い込む練習は厳しいものですが,その成果が記録として表れるとき,それまでの努力は報われます.大会新記録を出したときの自分と会場全体との一体感は,いまでも忘れることが出来ません.走ったあとに出てきてくれた恩師の顔を見 て,これまた思わず泣き崩れてしまいました.

皆さんのこれまででいちばん嬉しかったことは何ですか?

■ これからの自分

いまは競技を終え,次の新しいことに挑戦しようとたくらんでいます.これからは社会とつながって生きていかなくてはなりません.そのとき,これまで行ってきたどのことよりも自分を表現出来ることに出会えたら,それは最高に幸せだと思います.世界のなかで自分にしか出来ないことを手に入れるべく,いま毎日を過ごしています.なにより,これまでにお世話になった多くの人々とのつながりを大切に,これからも 生きていきたいと思っております.

皆さんの将来の夢は何ですか?

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