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卒業生からのメッセージ

高等科生活を振り返って

平成26年度高等科卒
学習院大学1年
杉浦 仁誼

 私は体育がとても苦手だ。なぜなら私は体力がなく運動音痴だからだ。なので学習院の体育はとてもハードだった。  
 体育は二時間続きの週二回で、時間が長い分内容がしっかりとしている。水泳や柔道も私にとっては大変だったが、それ以上に持久走がつらかった。 
 まず距離が長い。中学生のころと比べると数倍の距離だ。そして私は足が遅いので、たいてい最後尾を走ることになる。そのうえ屋外で走るのでとても寒かった。正直に言えばサボりたいと思った。
 ただ自分でいうのは変だが成長したような気がする。ずっと出来なかった背泳ぎも一応できるようになり、バレーのサーブも成功率があがった。持久走のタイムもわずかに短くなった。そして体育を楽しいと思う時がある。
 学習院高等科は奇妙な高校だと思う。とても自由なのに規律が保たれている。そして生徒の強い個性を尊重してくれる。先生方も生徒のことを放任しつつもいざというときには守ってくれる。高等科を楽園と言う先生がいたがその通りだと思う。
 今まで私たちは学習院に守られていたが、これからは自分の行動に責任がついてくる。このことを忘れてはいけないと思う。この学習院で過ごした三年間はとても貴重なものだった。卒業するのは寂しいと思う。 
 最後になりますがこの場をお借りして高等科でお世話になったすべての人にお礼を申し上げます。
 余談だが私は学習院大学のある学部へ進む予定だ。そしてその学部では体育は必修らしい。とてもショックだ。



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