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卒業生からのメッセージ

2006.3  学習院中等科 卒業
2009.3  学習院高等科 卒業
2013.3  学習院大学 理学部 物理学科 卒業
2015.3  東京大学 大学院 理学系研究科 物理学専攻 博士前期課程 卒業
2015.4~ 東京大学 大学院 理学系研究科 物理学専攻 博士後期課程 在学

鈴木博祐

 ぼくは学習院中高等科でのんびりと育ちました。好きな事だけをやり、遊びたい時に遊び、眠りたい時に眠る。夢の様な学校生活を送りました。共に時間を過ごしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

 そんなぼくが大学に入ってから発見した事は「自分はわりと勉強が嫌いじゃない。」と言うことです。つまり、大変お恥ずかしい話ですが、ぼくは大学に入学するまで勉強が好きなのか嫌いなのか判断がつかないほどに勉強をしてこなかった、という事です。
 しかしながら、学習院中高等科 "らしさ" や、その "良さ" とは、こういったところにあると思います。

 例えば、もしぼくが学習院ではなく、バリバリの進学校に入っていて、半ば強制的に勉強させられていたら、ほぼ間違いなく勉強が嫌いになっていた事でしょう。そして当然の事ながら、博士課程に進学するといった現在の自分は考えられません。
 どなたの言葉か存じませんが「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、好きになる前に嫌いになってしまったら元も子もないというお話です。

 中高等科で勉強をしなかったぼくは、コンピュータに夢中でした。コンピュータがあればなんでも出来る。そんな風に考えていましたし、今でもそう思っています。特にぼくの興味を引いたのはコンピュータを使った創作でした。ゲームや音楽、絵などの作品が、コンピュータを使えば創作できると考えると、とにかくワクワクしました。そうして創作をしながら様々なアプリケーションに触れているうちに、アプリケーション自体を創作することが出来るプログラミングやその仕組み(アルゴリズム)にも興味を持ち、そういった知識/技術を蓄えていきました。この時に得られたモノは、今でも自分の大きな武器の1つになっています。

 ぼくにとって学習院での学びは、「嫌いなものを増やさずに、好きな物を増やす。」といった作用があったようでした。また、そのような働きを享受するためには、学習院という恵まれた環境だけではなく「とにかく楽しく好きな事だけやる自主性」も肝要であり、それが自分の可能性を狭めることなく拡げてくれていたように思えます。要するに、ただ心赴くままに楽しい事をやればいいんだと思います。

 現在学生の方も、これから学生になる方も、楽しい学校生活をお送りくださいませ。




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