学習院中高等科の地学部が主催して2012年5月7日(月)に金環日食観察用の日食グラスの作成会を行いました。当日は中等科生約150人と、高等科生約40人が参加しました。高等科地学部員による「金環日食とは」「日食観察後の注意点」「今年みられるその他の天文現象」の説明の後、中等科・高等科地学部員による日食グラスの作成を行いました。なお、日食グラス作成に用いたフィルムは中・高のOB(昭和57年高等科卒)橋本隆一氏からご寄付をいただいたものです。
金環日食当日
金環日食観測に向けて、地学部員数名は前日より泊まりこみ、観測のための赤道儀の調整などの準備を行いました。そして夜が明けた5時半くらいから観測を始めました。
中高等科地学部は中高第2グラウンドと、校舎屋上に分かれ観測を行いました。金環日食時には部員たちだけでなく一般の生徒も合計300人程度参加しました。
ミラーボールからはがした小さな鏡をざるに張り付けて太陽光を反射させました。部分日食中の三日月型の太陽が壁に映し出されました。写真左はその鏡をはがされた後のミラーボールで、写真右は鏡を貼り付けたざるです。
丸い穴を多数あけて作った台紙をとおして、ピンホールカメラの原理で日食中の太陽を投影しました。
天体望遠鏡を用いて撮影した日食中の太陽
月のクレーターなどの地形の凹凸からもれるわずかな光である、ベイリービーズという現象の観測にも成功しました。
金環日食中は残念ながら雲に覆われる時間もありましたが、雲を通して金環日食を肉眼で観察するというめずらしい観察をすることもできました。