1年D組 利光 泰徳
2012年、高1の夏、ハワイでの2週間は有意義で、本当に充実した日々となりました。
世界中の高校生が集まり、様々なグループ活動を通じてリーダーシップについて学ぶというプログラム、SGLI(Student Global Leadership Institute) に参加したのです。オバマ大統領の母校としても有名なプナホウ高校が主催しています。アジア、アメリカ、ヨーロッパの7ヶ国から63人が参加し、中にはヨルダンからの学生もいました。
小学校2年から4年生にかけてニューヨークで過ごした経験をもつ僕にとって、世界中の高校生と英語で交流できるのは、願ってもないチャンスでした。英語でのプレゼンと面接という選考の結果、高3の頼もしい2人の先輩と共に高1の僕の参加が決まりました。
このプログラムは全て英語で行われます。そのため参加者の一人、小和田さんは、海外で英語を学んだ経験がないことから、出発前まで英語教諭のForrester先生と英会話の練習を積み重ねていたそうです。僕もCNNスチューデントニュースなどのアメリカの学生向け番組を見たり、英語によるプレゼンテーションを学習するなどの準備を行いました。
SGLIでは毎年違うテーマが設定されます。2012年のテーマは「保健・衛生」でした。このテーマを巡って各国の学生と共に調査したり議論を行い、同時に交流を深めることもできました。
特に印象に残っているのが、ワイキキでのアンケート調査です。「喘息」や「肥満」などの健康問題に関するアンケートを10人ほどのグループで作成し、街で実際にアンケート調査を行いました。集計結果をまとめ、分析して翌日に発表しました。
このような活動のほかに、製薬会社等の役員、大学教授の方々の講演を聴きました。特に印象に残ったスピーチは、AOLというインターネット通信会社の創業者の一人、Steve Case氏によるものでした。アメリカ中にインターネットを普及させるという夢を追い、会社を立ち上げ成功を収めたという話を伺い、夢を諦めずに努力し続けた姿勢に感動しました。
また、ここで出会った友達と楽しい時間を過ごすこともできました。
カラオケパーティーが開催された時には、「ベストヒットUSA」という洋楽番組を日本でよく見ていたので、知っている曲を一緒に歌え、楽しめました。
「タレントショー」(国別隠し芸大会のようなもの)では、折り紙と盆踊りを紹介しました。盆踊りには各国の学生が飛び入り参加し盛り上がりました。コーランの一節を聞いたり、中国の伝統舞踊を見たり、スウェーデンのクッキーを食べたりと、たくさんの国が参加するSGLIを象徴するような会となりました。
世界中の高校生と共に過ごした刺激的な日々により、外へ向けた視野が大きく広がったように感じています。ハワイで友達と一緒に歌ったFun.というバンドの「We Are Young」という曲を聞くと、数々の思い出が蘇ってきます。最後の日の朝にみんなで見た日の出も忘れられません。この経験を活かし、世界中の人々と交流を深め、新しいことを生み出す活動をしたいと思っています。
このような機会を与えていただいた高等科にとても感謝しています。
(SGLIについて紹介しているプナホウ高校のウェブページ http://www.punahou.edu/page.cfm?p=2530 )
高等科の先輩たちと
ルームメイトたちと